ちゃずけ先生、会社を設立したんだけど設立するときにかかった費用って、経費として扱えにゃいんですか?
いい質問だね、めんちちゃん。会社設立にかかる費用は、経費として扱うことができるんだよ。ただし、それらの費用は『創立費』と『開業費』に分類されるんだ。それでは今日はそれぞれの違いと、経費に計上する方法を解説するね
出来る限りわかりやすくをモットーにしていますが、
わからない箇所や理解が難しい文言があればお気軽にお問い合わせください。
設立費用の分類
そもそも『創立費』と『開業費』?それぞれどういうものなんですか?
まずはそれぞれの違いを説明するね
創立費の仕組み
『創立費』は、会社設立に直接関連する費用のことだよ。例えば、定款認証費用、登録免許税、司法書士や行政書士への報酬などが含まれるんだ。この創立費は、設立初年度に一括して経費にすることもできるし、数年間にわたって分割して経費として計上することもできるんだ
創立費の具体例と処理方法
具体的にはどんな費用が創立費になるんですか?
例えば、以下のような費用が創立費として認められるよ
創立費
- 定款認証費用:公証役場で定款を認証する際にかかる費用。
- 登録免許税:法務局に会社設立登記をする際に支払う税金。
- 専門家報酬:司法書士や行政書士に支払う報酬。
- その他設立手続きにかかる費用:印鑑作成費用、登記簿謄本の取得費用など。
一方、『開業費』は、事業を開始するためにかかった費用のことだよ。例えば、以下のようなものがあるよ
開業費
- 事務所の賃貸料
- 設備購入費
- 広告宣伝費 など
なるほど。設立に直接関係する費用が創立費で、事業開始のための費用が開業費なんですね。これらの費用はどうやって経費として計上するんですか?
経費としての計上方法
これらの費用を経費として計上する方法は2つあるんだ。まずは『一括償却』、そして『繰延資産として分割償却』だよ
一括償却
一括償却って何ですか
一括償却は、設立初年度に全額を経費として計上する方法だよ。これを使うと、設立初年度の利益が減少して税負担が軽くなることがあるんだ
繰延資産として分割償却
もう一つは、繰延資産として分割償却する方法だ。創立費を繰延資産として数年間にわたって償却することで、毎年少しずつ経費として計上するんだ
分割して償却するのにはどんなメリットがあるんですか?
分割償却を行うことで、設立初年度の負担を軽減し、長期的に安定した経費計上ができるんだ。一般的には5年間で償却することが多いけれど、会社の状況に応じて柔軟に設定できるんだよ
会計処理の具体例
具体的にどんなふうに処理されるのか教えてください
例えば、設立費用として以下の費用がかかったとしよう
定款認証費用:50,000円
登録免許税:150,000円
行政書士報酬:100,000円
合計:300,000円
これを5年間で均等に償却すると、毎年の経費は以下のようになります。
毎年の償却費用 = 300,000円 ÷ 5年 = 60,000円
これにより、設立から5年間、毎年60,000円を経費として計上することになるんだ。こうすることで、初年度に大きな経費がかかりすぎるのを防ぎ、長期的に安定した財務管理ができるんだよ
わかりやすかったです!会社設立にはいろいろな費用がかかるけど、しっかり経費として処理できるんですね
その通りだよ、めんちちゃん。会社を設立するときは、創立費やその処理方法を理解して、適切な会計処理を行うことが大切なんだ。必要なら、専門家のアドバイスを受けることもおすすめだよ
最後に
会社設立費用は、経費として処理することができ、主に「創立費」と「開業費」に分類されます。
創立費や開業費は繰延資産として処理され、一定期間にわたって償却することで、 設立初年度の財務負担を軽減し、安定した経費計上が可能です。
適切な会計処理を行うことで、会社の財務状況を健全に保つことができます。
設立費用の処理方法を正しく理解し、専門家のサポートを受けながら、スムーズに会社設立を進めましょう。
会社設立について、気になる点やもう少し詳しくお聞きになりたい方は
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ところで、めんちちゃんはどんな会社を設立したの?
えっとね、かつおぶしを削って食べているところを観てもらう会社♪
削る道具が高かったんだよね
え・・・・。が、がんばってね